人工知能を用いて上腕骨近位端骨折の術式を推定する

上腕骨近位端骨折のレントゲン画像を人工知能が解析し、

「その骨折型からどの術式がのぞましいか」

を提案するシステムを開発しました。

 

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人工知能を用いて上腕骨近位端骨折の術式を推定する
46-O2-4_石井壮郎.pdf
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今回開発したアプリケーションの活用風景を

提示します。

 

今回のアプリは、病院での使用を考えており、

 

特に医療過疎地や救急医療現場で、

肩関節専門の整形外科医が不在な場所での使用が

望ましいと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

まず、LINEとたちあげ、QRコードを読み込んで

お友達追加をします。

これで登録は完了です。

つぎに、上腕骨近位端骨折のレントゲン写真をスマホに取り込み、その写真を転送します。

 

注意:画像がゆがんだり、反射光などのノイズが入ると診断精度が下がります。

 

 

 

写真を転送してから、10数秒後に、

人工知能からの解析結果が届きます。

 

左の写真の場合、

手術なしが、6%

髄内釘固定が、0%

プレート固定が、2%

人工骨頭置換術が、93%

 

と人工骨頭置換術を推奨しています。

これをもとに、適切な医療機関を紹介できます。

 

 

 

 

現時点のこのアプリの的中精度は94%ほどです。

 

なので、絶対ではありません。

さらに、人工知能の精度を上げたいと考えていますが、

そのためには、もっとデータを集めなければなりません。

このアプリは使用するたびに、フィードバックボタンがでてきます。フィードバックボタンを押すと、今回の写真と診断情報が我々のデータベースに自動保存されます。

今回の診断が妥当であったかを再度検証することができます。

 

 

 

実際にご使用いただいてフィードバックされた情報は

AmazonS3の我々のデータベースに保存され、

この集積されたデータを人工知能に再学習させます。

 

すると人工知能の精度はさらに上がることになります。